レガート日記 たまごの気持ち(漢方の本陣薬局ブログbyサト)

滋賀県の漢方薬局で、周期調節法によって、子宝相談、女性の悩みの相談をしています。 たくさんの女性の笑顔に出会いたいな。 悩める女性のために出来るだけのお手伝いがしたいな。そんなことを考えながら、毎日漢方相談をしています。  創業江戸時代末期、薬剤師第一号という、何とも歴史ある薬局に嫁いで来た直後、ダイ先生の突然の入院。3年間の入退院の繰り返し・・・・つらかったあのころの体験が、きっと役に立つと思っています。一人でも幸せなカップルが増えますように。

40歳の不妊

「高齢不妊の対応と卵子の活性化」足立病院 中山貴弘先生ー後半

先日の続きです

老化危険因子の評価という内容について

心身のストレスによって、
「コルチゾール」が使われ続けてしまって減少し、
「副腎疲労症」の状態に陥ると

筋肉量が減り
うつ・記憶障害になってしまうのですが

不妊患者はこのような状況になりやすい
ホルモンバランスになっているとのこと

興味深いのは

「くよくよしたらまず歩く!」

このことが、実はコルチゾールが出すぎるのを
抑えることにつながる
ということです

最後に
糖化ストレスについての話

やはりここでも
糖タンパクのお話が出ました!

AGESは
人類最大の敵


そのように触れられ

活性酸素よりも悪い

という言葉・・・・

AGEsについては
前回8月の講義で、ちょうど話を聞き
以下のブログで紹介させていただいたところです
      ↓
卵子はよみがえるというお話し2

さらにこのことについて
真剣に考える必要がありそうです

そのほか
ここだけのお話の産み分けについて
まだまだホットな話題の
「着床に適した子宮内環境を目指して」というないようなど

時間が無くて紹介しきれないのが残念ですが
この内容を
周期調節法でどのように考えて対応していくか
中医学講師の劉伶先生、張立也先生、王愛延先生の講義

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まだまだ周期調節法は
進化が止まりません!


「高齢不妊の対応と卵子の活性化」足立病院 中山貴弘先生ー前半

ここのところの冷え込みは
厳しいですね・・・

急に冷え込むと
風邪をひかれる方が続出

急に冷え込んだ時は
「衛益顆粒」を服用・・・・
背中から首筋が冷えた感じがするときは
温まるまで3時間間隔ほどで服用するのがいいですよ


11月19日(日)20日(月)は
中医不妊症 上級コースのグループミーティングでした

1日目の内容は足立病院 生殖内分泌センター 中山貴弘先生を迎え
高齢不妊の対応と卵子の活性化という題名で講義をしていただきました


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中山先生は、2011年の米井嘉一氏による
アンチエイジング医学への期待
ー卵巣のアンチエイジングを考える
」という文献を
今でも参考にされているとのこと

その文献について
詳しく説明していただいたのですが
妊活をされている方にとって
大切な内容であり
漢方薬の考え方と共通する点も多く興味深い内容でした

興味をひいた内容は
筋年齢についての記述部分で

筋年齢とは単純に言いかえれば
筋肉量」で考え、筋肉量が多ければ筋年齢は若く
筋肉量が少なければ筋年齢は老化しているということにつながります

衰えやすいのは大腿筋体幹
筋肉量があれば、インスリン抵抗性を予防でき
糖化ストレス予防につながることになる

インスリン抵抗性を予防できれば
排卵障害を防ぐことができます。
つまり多嚢胞性卵巣症候群のかたにとっては
とても大切なことです

糖化ストレスを予防できれば
卵の老化を防ぐことができます

良く皆さんに
スクワットと、ドローインをお勧めしているのですが
これはさらにお勧めしなければ!

中山先生のお話は後半に続きます・・・・


卵の質をよくするために・・・AMHが低くても!

AMH(アンチミューラリアンホルモン)は
卵巣の老化程度の指標として、代表的な測定方法です

最近は
若い方でも測定される方も増えつつあり
30歳前半でも「AMHが低いので」

そのようにお話される方が見られるように・・・・!

確かにいい面もありますが
焦らない心で毎日を過ごすことがとても大切胃も関わらず

以前だったら
変に心配せず
ゆっくり体調を整えることに専念したほうが
妊娠に近付ける と思われるような方でも

「AMHが低いので、すぐに体外受精を始めました」と

30歳前半でも
相談に来られた時には
数回以上の体外受精をされている方も!


このAMHですが
「卵子がよみがえる」のご講演の際にも触れられましたが
フォローの方法によっては、AMHの改善も見込める可能性があるということ
これがとても大切なことなのです


卵巣の機能低下や
年齢的要因で妊娠しにくくなっている方ほど

焦らず、丁寧に卵を育ててあげること

上記が非常に大切です

治療を続けて疲れてしまっている卵巣は痩馬

痩馬に鞭を打って倒れてしまうまえに
大切に育ててあげるべきです

40歳以下でも
AMHが低いということは
もともと卵が少ない場合と
何らかの原因で早くなくなってしまったことに分けて考えさせていただきます


もともと卵が少ない場合
これはホルモンの力
「腎精」が不足している ということになりますから
この場合「血肉友情の品を使う」(つまり動物生薬)中国ではここを大切にし
夏先生も「亀板」「別甲」「鹿角」などの製剤を多用されていました

そして卵を大切に育むために眠りをよくするため
心を落ち着ける「寧心」の考え方のもとに
漢方処方を組み合わせ、ゆっくり静かに補う「補法」が中心の処方構成です

この時に、強い刺激は避けるべきです

これはとても大切な考え方であり
私もこの方法を基本として対応させていただきます

そしてもう一つ大切なことは
後者です

卵の減少が通常よりも著しい可能性もあります

この場合免疫性疾患が関連する可能性があり
そこを考え
「黄耆」の入った処方や
「キノコ製剤」などを服用していただくことも考えます

花粉症、アトピー、膠原病などの持病がある場合
注意が必要です


そして

二つの場合に共通して言えること

ストレスを緩和し
リラックスする漢方薬をサポート役にすることです

「肝」が自律神経と関係しますから
「疏肝」という方法でフォローします

「補腎」「寧心」「疏肝」

この3つのキーワードが非常に大切
これから先も
この方法と、活血を上手に組み合わせること

AMHが低くても
卵の質が良ければ妊娠につながる・・・・

そんな方にたくさん遭遇し
実感していることです


「卵子はよみがえる」というお話し2

4.AGE(終末糖化産物)が卵子を老化する
 
 AGEは糖化タンパクです
今話題ですが、平たく言うと、
タンパク質がひっついたもの。。。です

糖は、お砂糖パン、うどん、ごはんなどの炭水化物

このAGEを たくさん作って からだにためてしまうと
あらゆるところが 老化していきます

出来てしまったAGEから体を守ること、卵子を守ること

これが卵子の老化を防ぐ大きなポイントになるのですが・・・・・・

ここで、先生は 丹參 という生薬についてクローズアップされました

これは、大変興味深い報告です

小杉先生の話によると

丹参にはAGEs抑止作用があり、
それが卵子の育つ環境を良くし、質のよい卵子作りにつながるとのこと

丹参製剤ののAGE抑止作用については、
もう長い間研究されていることであり
私たちにとっては当たり前になりつつある話です 


排卵障害
長期閉経になってしまった場合
高齢の不妊の方などには
丹参を含む漢方処方を服用していただく必要性を感じ
服用をお勧めすることが多いのですが

結果としてこのようなたちでわかることが多いのは
大変興味深く感じました



そしてもう一つ
面白いお話として

原始卵胞の発育を活性化させる PI3K-Aktシグナル伝達経路

丹参が作用し、
それによって本来閉鎖してしまいそうな原始卵胞

新たに成長し始める ということです。

つまり今まで常識だった

「卵は減るばかり」

という考え方が覆され

卵を増やすことが出来るかもしれない
ということなのです

やはり、漢方薬の秘めている無限の力を感じます


その後は劉伶先生による
「卵巣機能低下(高齢)の中医学的対応」でした

ブログを書くうちに
時間はあっという間に過ぎてしまいます
皆さんに夜更かしをしないように・・・
そうお伝えしているのに


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劉伶先生のお話については
いつかお話したいと思います・・・



8月からの新しい仲間
竹内美香穂
Twitterにて中医学や漢方、養生法、薬膳、アロマ、ツボなど情報配信中

  ↓↓↓↓  

https://twitter.com/mikaho_takeuchi【不定期で市販の漢方薬を解説しています。】

9月24日(日)~28日(水)まで
中国南京中医薬大学付属病院産婦人科で研修のため
子宝婦人科相談を休ませていただきます

原発性卵巣機能不全に対する治療の攻略と症例検討

26日土曜日・27日(日)は東京で開催される

中医不妊症のスクーリングに出席してきました
今回のスクーリングでも、非常に大きな希望となるヒントを
得られたました
行く時よりも、何倍も元気になって帰路につけた気持ちです

1日目は

前半 王愛延先生による「男性不妊の対応について」

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今までのまとめのような形で
明確に分類して講義

私もいつも実感するのですが
男性不妊の方の相談を受ける場合
体調の不良を訴えられる場合より
あまり不調を言われない場合のほうが多いということです
一見元気そうに見える方でも
男性不妊の可能性があるということを心にとめなければならない・・・
話を伺いながら
再度注意深く対応させていただこうと思いました


そして
山東中医薬大学附属病院 産婦人科教授
孫振高先生による

「原発性卵巣機能不全(POI)に対する治療の攻略」

     image

中国では一人っ子政策が廃止され
二人目を望む高齢の不妊患者が急増しているようです

最近の中国の研修では
以前よりも高齢の不妊患者が増加しているようです

まず原発性機能不全(POI)の定義ですが
ESHRE(欧州人生殖医学会)2015により新定義となりました

1.40歳以下の女性
2.持続的に4カ月以上閉経或いは稀発月経
3.2回以上の測定で、FSH≧25(4週間以上の間隔を置いて)

POIの発生率は40歳以下の場合100人に1人
      30歳以下では1000人に1人という割合・・・

何より「なぜ?私が?」
突然40歳手前で閉経に至る、または卵巣の機能が低下してくことに
戸惑うばかりだと思いますが

病因としては明らかになっているものだけを上げると

遺伝子関連・・・染色体異常
代謝性疾患・・・ガラクトース血症、17α‐水酸化欠損症
自己免疫疾患・・APS(多腺性自己免疫症候群)、ドライアイ症候群、重症筋無力症
医原性・・・・・化学療法、放射線療法、手術
ウィルスなど・・流行性耳下腺炎、HIV感染

これはあくまでも明らかになっているものだけですから
当然このほかにも原因は考えられると思います

上記のことについて医原性についてさらに詳しく
講演されました

最近では子宮内膜症などの
チョコレート嚢腫の摘出術によって、卵巣機能が著しく低下する可能性については
わりと認識されつつありますが
これはかなり実感することが多く
もし漢方薬の服用によって、子宮内膜症による様々な障害が緩和できれば
手術の選択を留まっていただけたらと思っています

POIの診断としては
AMH(アンチミューラリアンホルモン)の測定値が安定しているので
最近はこの測定値を基準とされているようです

中国の中医薬病院産婦人科では
先生によって漢方薬だけではなくホルモンなども使用されることが多くあります

この卵巣機能不全に対しても

重症の場合
漢方薬だけではなく
少量のエストロゲン製剤を使用する方法について紹介されていました

この件については
基本的に日本では
ホルモンによって生理周期をコントロールされる場合が多く
病院でのホルモン周期と同時に
漢方薬で対応する状況が必然的に多くなるので
大変参考になる内容です

処方例としては
長い閉経状態で更年期のような症状が出ていることに対して
ストレスを緩和する疎肝理気の漢方薬を最初に処方して症状を緩和し
その後、卵巣機能を高める補腎陰陽の漢方薬を組み合わせ
徐々に卵巣機能を高める漢方薬の処方を拝見し

改めて基本に忠実に考えて対処することの大切さを
再認識いたしました

また次は
「卵子はよみがえる」の著者 ウィメンズクリニック南青山の院長
小杉好紀先生のお話を近いうちにしたいと思います
この先生のお話が私にとっては今回一番の収穫でしたよ

~お知らせ~
8月からの新しい仲間
竹内美香穂
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